カテキン摂取による凄まじい効果を君はまだ知らない

お茶なんかに含まれるカテキンだけど、なんとなく良いイメージがありますよね。昔はカテキンうがいなんて言葉もあった気がするし、その効果はあるのかもしれません。でもなんとなく良さそうだと知っているだけで、その中身はあまり知らないです。

なので、今回はこのカテキンの効果について見ていきたいと思う。

緑茶カテキン

カテキンと言えば緑茶のイメージだけど、その緑茶にはどれほどのカテキンが含まれているのだろうか?

緑茶カテキンとは,緑茶葉中の全成分中の10~18%を占め,ポリフェノールの中でもフラボノイド類に分類される成分で,80種類からなる成分群を指す。

カテキンの秘めたるパワー

緑茶葉中の全成分中の10~18%、ポリフェノールに分類される成分だということです。ポリフェノールはコーヒーなんかにも含まれていて、それがシミに効果的なんてことが書かれているものもあります。

そして、この緑茶カテキンの効果だけどすごいですね。いろんな部分に効果があります。

緑茶葉に含まれるEGCgの力

緑茶葉にはEGCgという成分が含まれているんだけど、この効果が結構すごいです。

EGCgは皮膚癌の進行を止める,あるいは遅らせるための治療として効果的である。

EGCgにはUVB照射によって皮膚が受ける影響を緩和する,もしくは回復を早める効果があることがわかる。

カテキンの秘めたるパワー

緑茶カテキンにはアンチエイジング効果もあるということなので、老化を気にするなら摂取してもいいでしょう。老化に関してはこっちで書いたので、よければどうぞ。

老化防止(アンチエイジング)にできることを紹介する

2019年7月16日

メラニン抑制効果

メラニンと聞けば肌の大敵だと思っている人もいるでしょう。メラニンが沈着してシミなんかになってしまういうのですからそりゃあ目の敵です。そんなことを思っているのならお茶を積極的に取るのがいいかもしれません。こんな研究もあるようです。

No等は17),10種類の韓国の伝統的なお茶を用いてメラニン生成過程に関与する酵素チロシナーゼ(モノフェノールモノオキシゲナーゼ)の抑制効果を評価した。その結果,緑茶が最も強い抑制剤であり,その中の主要活性成分は,ECg,GCg,およびEGCgであった。

どうやらお茶にはメラニン生成過程にに関与する酵素チロシナーゼを抑制する効果があるみたいですね。

発毛を促進させる

ある研究では、EGCcがヒトの髪の発毛あるいは育毛を促進させる効果があることが証明されたようです。これが本当なら髪の毛で悩んでいるならカテキン摂取した方がいいってことですよね。

緑茶葉を配合した化粧水等の効果は?

これだけ効果のあるカテキンですから、カテキンの力を期待した化粧水なんかも探せばあるでしょう。ただ、カテキンの安定性は低いということです。

遮光の場合には半月で,遮光の場合にも1カ月で8割以上のEGCgが酸化分解してしまうということなので、結構難しそうですよね。ただ、EGCgの安定性は油に溶解することによって飛躍的に増大するということです。

化粧品に応用した場合,オイルに溶解したことで,カテキンの皮膚への浸透性が水溶液より高まることも期待できる。

カテキンの秘めたるパワー

油に溶解することでEGCgの分解をある程度防げるならオイルに溶解した化粧水なんかに効果はあるのかもしれませんね。

菌の無毒化

茶カテキンは菌の無毒化もしてくれる。

代表的な食中毒細菌類に対する茶カテキン類の最小発育阻止濃度を求めた,,茶カテキンは黄色ブドウ球菌(Staphylococcusaureus),ウエルシュ菌(CLostridiumperfringens),セレウス菌(BaCiLlusCereus),腸炎ビブリオ(Vibrioparahaemolyticus)を含むビブリオ属3菌株アエロモナス菌(AerOmonassobria),プレシオモナス菌(pLesiomonasshigelloides)に対して低濃度で明確な抗菌活性を示した。このように,茶カテキンはいわゆる食中毒細菌など悪玉菌には低濃度で殺菌効果を示すが,乳酸桿菌やビフィズス菌など善玉菌に対しては1,000ppmでも殺菌作用を示さない(表4)。さらに,ボツリヌス菌”コレラ菌,ブドウ球菌などの産生する毒素が茶カテキンにより無毒化されるとの知見も得た。

茶カテキン類の機能性とそれらの応用例

ピロ リ菌保菌者34名 に茶 カテ キン700mg (「カテ キ ン100」7カ プ セル,お 茶 約10杯 分)を 毎 日, 1カ 月間摂取 させ た ところ殆 どの人で菌数 の減少が見 ら れ6名 では除菌が確 認 された

 

インフルエンザの不活性効果

茶カテキン,紅茶テアフラビン(カテキン2量体)は極めて強いインフルエンザウイルス不活化作用をもつ。インフルエンザウイルス液とEGCg各濃度液を混合後”直ちに細胞上(イヌ腎臓細胞を平板培養)にかけ感染させた。数日間培養後染色し,生じたプラーク(溶菌斑)を数え,ウイルス感藻増殖の指標とした。その結果,図5に示したように,ウイルス―EGCg混合液中のカテキン濃度が数ppmという極低濃度でウイルスの感染はほぼ100%阻止さ礼プラークは生じなかった。

茶カテキン類の機能性とそれらの応用例

ちなみに紅茶 テア フラビンの効 果 はさ らに優れ ていたということだそうです。注意点としてはあくまで予防効果なので、既にウイルス感染した細胞に茶成分を接触させても,抗ウイルス効果は弱いとのこと。

胃がん予防

茶は胃がんの予防にも効果があるらしい。

静岡県のある地域における胃がん死亡率(年齢補正)が全国平均に比べ極端に低いことに気づいて調査を進めたところ、それらの血弾きは全国でも有数な茶産地であり、そこの住民は頻繁に茶を飲むということを明かしたという結果があったりします。

都道府県別75歳未満年齢調整死亡率

気になって2017年胃がん都道府県別死亡率を調べてみたんだけど、まあ確かに静岡県の年齢調整率を見ると低いですね。でも、熊本県・鹿児島県・沖縄県の数値がそれよりも極端に低いのが気になる、これは絶対何かあるはず。全部南の方の地域だし何か共通しているものがあるのか?わからん・・・

がん登録・統計から色々がんの死亡率なんかは検索することができるから調べたいときには使ってみるといいかもしれません。

HDLコレステロールの上昇

カテキンは、HDLコレステロール濃度を上げるらしいですね。コレステロールには善玉コレステロール・悪玉コレステロールなんて呼ばれるものがあるけど、HDLコレステロールは善玉コレステロール。HDLは脂質が蓄積して動脈硬化を起こした血管からもコレステロールを引き抜くことができるということですよ。

健常人33名が茶カテキンを1日500mg(「カテキン100」5カプセル),3カ月にわたり摂取し,摂取前および摂取後に血中脂質を測定した。その結果,総コレステロール濃度の変化は見られなかったが,HDLコレステロール濃度は有意に上昇した(図7)。

茶カテキン類の機能性とそれらの応用例

確かにHDLコレステロール濃度は上昇しているようですね。

 

血圧の上昇を抑制する可能性

血圧上昇を抑制する可能性もカテキンにはあります。

ヒトに対する効果を見るため,健常人が毎日茶カテキン500mg(「カテキン100」5カプセル)を3カ月間摂取し,前後の血圧を測定した。その結果図10に示したように,拡張期圧,収縮期圧とも低下傾向を示し、特に高血圧傾向にあった人の血圧が顕著に低下した。

茶カテキン類の機能性とそれらの応用例

 

茶カテキンの応用商品も

カテキン・カプセル

茶カテキンの健康維持機能,疾病予防機能の全てを享受して頂けるよう作製された健康食品錠剤。特に整腸作用は顕著。「カテキン100」の商品名で販売されている。

茶カテキン類の機能性とそれらの応用例

カテキンの効果があるなら欲しいけど、カテキン100と検索しても出てこないですね。もうないのかな。こんなのはあるけど。

カテキン ・フィルター

茶カテキンをエア・フィルターに添着したもの。このフィルター装着の空気清浄器を置いた部屋の空気を回し,空中のウイルスがほぼ完全にフィルターに捕捉,不活化されることを確認。ウイルスフリーの部屋環境力溶易に得られる画期的な商品。

茶カテキン類の機能性とそれらの応用例

すごいなこれ。空中のウイルスがほぼ完全にフィルターに捕捉,不活化されることを確認って冬大活躍じゃないですか。いくつか調べると出てきますね。

カテキン化粧水

カテキン化粧水なんかもあるみたいだけど、amazonだと見つからないですね。楽天なんかだとそれっぽいのがあったりするので探してみてください。

がん転移の抑制効果

茶にはがん転移の抑制効果なんかもある。茶ポ リフ ェノール類のがん転移抑制効果という論文があるので気になれば読んでみて欲しい。こんなことも書いてあります。

がん切除後の患者(日本人)の予後を調べ,緑茶消費量と乳がんの再発(転移)との関係を明らかにしている.この調査によると,緑茶消費量とがん再発にははっきりとした相関関係があり,1日5杯以上緑茶を飲んでいる人,および4杯以下の人のがん再発率はそれぞれ16.7%と24.3%であった.しかし,これは,乳がんI及びIIステージの人であり,IIIステージの人では改善は見られなかったという.早期がんの予後と緑茶飲用の関係を表す良い例であろう.

とりあえず早いうちから緑茶飲んでいた方が良いみたいですね。

カテキンを取らない理由がない

ここまでカテキンの力をみてきて摂取しない理由が見当たらないのではないだろうか。色々みてきたから今更ここでは書かないけど、まあカテキン摂取してくれ。日本は農薬多いから気になるけどね・・・

ちなみに2種類の【スーパーカテキン】を効果的にとる方法。によるとEGCgは温度が80度ぐらいのお湯で茶葉から一番多く抽出されるみたいです。EGCは温度は10度以下。お湯で抽出したお茶を冷やしてもダメみたいなので注意です。。