禿げる理由と脱毛症の改善方法・育毛剤は効くのか!?

いつの間にか髪の毛薄くなってきたなあ、と感じてしまうのが年齢を重ねることの怖いことですよね。髪の毛を生やしたいと思ってもどうすればいいのか、育毛剤に効果はあるのか・・・?正直わからないところです。

今回は、そもそもの禿げる原因・育毛剤に効果があるのかを見ていきましょう。

禿げる理由

なんか髪の毛薄くなってきたなあ、と思うことはあっても禿げる理由を知っているだろうか。髪の毛には髪の毛のライフサイクルがあって、成長→休止→脱毛を繰り返している。

男性型脱毛症と育毛有効成分

2~7年の成長期(anagen)の後,約3週間の中間期(catagen)を経て休止期(telogen)となり、約3か月後に抜け落ちるということです。抜け落ちたら髪の毛なくなっちゃうじゃん!と思うかもしれないけど、その時にはすでに新しい毛が発生して成長しているから大丈夫。

この毛のライフサイクルが正常に動いてくれればいいんだけど、脱毛症はこの毛のライフサイクルが狂ってしまってしまうことで起きてしまう。

男性型脱毛症の6パターン

髪が薄くなってくるのにはいくつかのパターンがある。頭頂部から薄くなっていくのが多いイメージだけど、その種類は結構なものですね。

男性型脱毛症と育毛有効成分

Type2やType3はType4なんかはよくありそうなイメージです。そのほかにもいろんなパターンがあるようですね。

男性型脱毛症の原因は男性ホルモンか

男性型脱毛症の原因には男性ホルモンが関わっているなんてことが言われています。聞いたことのある人も多いのではないでしょうか。

男性型脱毛症の原因については,1940年代の Hamiltonlo)による男性ホルモン(androgen)に関する研究がよく知られている。この研究によると,脱毛症の進行は去勢により停止し,男性ホルモンの投与により再び進行する。また,思期の男性を去勢すると脱毛症は起きず,男性ホルモンを投与すると脱毛症の家系では脱毛症が起きる。

男性型脱毛症と育毛有効成分

確かに髪が薄くなっている人には男の人が多いと思うし、男性特有のホルモンが関係していそうですよね。男性型脱毛症が男性ホルモンの投与により再び進行するということなのだからそういうことなのでしょう。思期の男性を去勢すると脱毛症は起きず・・・ってこれって実験したんですかね、怖いです。

睾丸をとればハゲは予防できる

睾丸をとればハゲを予防することができるみたいだが、これをやってしまったら男として怪しくなってしまいますね。

Hamiltonの言うように,睾丸を取ればハゲは予防できるが,男性を放棄するわけにはいかない.

髪の毛の生物学

ちなみにHamiltonは、思春期に去勢された男性はハゲないこと、また毛の薄くなりつつある人を去勢すると,それ以上ハゲは進行しないことを示したという人物。

育毛剤は有効なのか?

世の中には育毛剤がたくさん出ていますよね。果たしてあれらの製品は有効なのでしょうか。

PDGは髪をはやす

PDGという成分が何やら育毛剤には入っているものがあるみたいです。このPDGという成分の有用性を評価するために155名の被験者に対して行われた実験がある。彼らを以下の2つのグループに分けて改善度や有用度の評価が解析された。

  • PDGを含んだ製剤
  • PDGを含まない製剤

この結果、軟毛の発生、軟毛から硬毛への変化等の毛髪所見をもとにした改善評価において、PDGを含んだ製剤を塗布した方は含まない方の製剤を塗布したグループに比べて、高い改善率を示したという。育毛剤を選ぶ時にはこの成分が入っているかどうか確認したほうが良さそうですね。

男性型脱毛症と育毛有効成分

セファランチン

今度はセファランチンという成分。セファランチン入りのものを連日、1日3から5回脱毛局所へ擦り込むように指示した。この実験は効果があったようでこんな風に書かれていますね。

外来治療対象として選んだ円形脱毛症10例、多発性および悪性脱毛症16例、脂漏性脱毛症2例の計28例についての自験例をまとめると円形脱毛症の単発例や少数例では、4週間以内に脱毛の再生をみたものは10例中の4例で、さらに2ヵ月間の使用で再生をみたものは3例であった。また無効例のなかにはアトピー性皮膚炎に合併した例と、扁桃腺炎があり、病巣感染アレルギーと密接な関連をしめす例がふくまれていることから、併用薬剤がいずれも従来から円形脱毛症の治療薬として使用されていることを考え合わせても、本剤が本性に効果をしめしうるといえる。

脱毛症におけるセファランチン液の効果

脱毛の再生をみたものが10例中4例、2ヵ月間の使用で再生をみたものは3例っていうのはなんとも言えない数値だけど、それなりに効果のあるものなのかもしれないですね。

その他

脱毛や育毛剤のことが書かれているので、興味のある人は読んでみるといいかもしれません。

テストステロンをDHTに変える5α-レダクターゼ阻害剤(特に,II型阻害剤)は,理論的にも支持できる育毛剤となり得る.前述の飲んで効くfinasterideも,その効果の程をしっかり追試したい薬剤の一つであるが,経口投与の場合,5年,10年と継続するので,副作用が蓄積されないかどうか,安全性に心配が残る.

https://www.jstage.jst.go.jp/article/kagakutoseibutsu1962/36/7/36_7_436/_pdf/-char/ja

まとめ

髪の毛を生やしたいときに手を出しやすいのが市販の育毛剤だと思いますが、買う前にその育毛剤の成分を調べてみるといいと思います。今回の記事で出てきた成分が入っているか入っていないかなどなど見るべきですね。