SNS依存の原因と心理を論文から調べた結果

暇があればスマホを取り出して操作することがもはや当たり前になっていますよね。ちょっと時間が空いたらアプリを開いて時間を潰そうとします。FacebookやTwitter・Instagramなんかは特に開いてしまうアプリではないでしょうか。友達の状況がどうなっているのか、どんなツイート・写真を上げているのか気になってしまいますよね。SNSアプリを開かない日なんてほとんどないんじゃいかな。

そうやって人間はSNSに依存しているんですよね、もはやSNSを使うというよりは、自分たちがSNSに使われています。毎時間くる通知、メッセージ、他人の行動が気になる衝動、、、いつの間にかそれに振り回されて自分の時間を失っていますよね。

なんとなくやばい感じはするから今回は、そんなSNSを使うことによる影響を見ていこうと思う。

SNSとは

これは今更いうことはないでしょうがちょっとだけ。SNSはソーシャルネットワーキングサービスの略で機能としては情報を発信したり共有したるすることができるといったもの。Twitterで言えば、ツイートしたりリツイートしたりDM送ったりといったもの。

人と人とをつなげる機能が豊富なのがSNSの特徴で、その人とのつながりをネット上で作ってしまうことで気になってしまうことが多いですよね。アプリを頻繁に開いてしまうのにも繋がっている気がします。

SNSの利用者数

SNSの利用者数ってものすごいですよね。周りの人は皆使っているし、使っていない人がちょっと変わっているんじゃないかと考えられる始末です。では実際に日本でどれぐらいの人が使っているのでしょうか。

  • Facebook・・・国内月間アクティブユーザー数:2,800万人
  • Twitter・・・国内月間アクティブユーザー数:4,000万人 ⇒ 4,500万人
  • LINE・・・月間アクティブユーザー数:8,000万人以上
  • Instagram・・・月間アクティブユーザー数:3,300万人

2019年6月更新! 11のソーシャルメディア最新動向データまとめ

どれもものすごい数字だけどやっぱりLINEの利用者数はすごいですね。日本に人口の半分以上を余裕で持っていってますね。まあ通信手段として今や誰しもが使っているツールですからね。続いて多いのがTwitter、日本人口の約三分の一ですね。

ほとんどの人が誰かのつぶやきを気にして生きているということですか 、友達のつぶやきに反応したり話題にしたりしないといけないみたいな空気がありそうで怖いですね。学生なんかではそういったことが少しはありそうです。

SNSを使うことによる影響

これは、使っているあなたが一番知ってるんじゃないだろうか。SNSで繋がっている友達の投稿を見てなんだか落ち込んだ気持ちになったり、自分は一体何をしているんだろう・・・なんて感じたこともあるんじゃないでしょうか。それと同時に充実した生活を送っている自分を多くに人に見てもらいたいなんてことも思いますよね。承認欲求が強い人は特にそうでしょう。

SNSはご存知の通り、使うことによる悪影響なんかも知られていたりします。スタンフォード大学の研究で、インターネットに過度に長時間接触し、ソーシャルメディアであれこれやり取りすることが、否定的な感情に結び付くことが書かれていたりとかね。まあ自己肯定感を高めている可能性もあるけどね。

スマホ依存の動画もyoutubeに上がっているから見てみると面白いかもしれません。

論文から見るSNSの影響

なんとなくSNSの影響はぼんやりイメージがつくから次は論文からもっと詳しくどんな影響があるのか見てみよう。きっともっと詳しい情報が得られるはず。

SNS依存とSNS利用実態とその影響

SNS依存とSNS利用実態とその影響

この論文はどのようにSNSが利用されているか、SNSの利用がどんな影響を与えるのかといったことが書かれている。某SNSのユーザーを対象に行われた検証で利用状況や利用影響が記されているぞ。

依存者はつぶやき機能をよく使う

検証結果によると、携帯の依存者はつぶやき機能をよく使うことがわかった。確かにSNSを頻繁に使っている人はTwitterでもつぶやくことが多い印象がある。

SNS依存者は日依存者よりもSNS嬢の友人の数が多かったらしい。いろんな人に見てもらえるからこういったつぶやきをするのかな。

SNS依存の負担感

これはなかなか面白い。SNSに依存している人はSNS上の人間関係に負担を感じている割合が多い。依存している人はSNS上の友達も多いし、それだけ負担に感じることがありそう。非依存者もSNS上の人間関係の割合が多いから人間関係はやっぱり皆気にするんだね。

SNSはどうやら人間関係を気にして依存してしまうものなのかもしれないな。

SNS依存による影響

本題かな。SNが人間関係にかなり気を使うサービスであることはわかったけど、それが一体どんな影響を与えるのか。まず、睡眠時間・勉強時間諸々を減らしていると感じている傾向があるらしい。

でもこれは本人がそう感じているだけで真実ではない。依存者・非依存者で1日の平均時間の平均値の差の検定結果、優位ではあったが、その差は2.6分だったとか。依存者は睡眠時間を削っていると感じるけど、実際にはほとんど変わらない。SNSを使うことでそう感じる傾向が強いだけだ。

もう一個ここでグラフを投下したい。これは依存者と非依存者による影響を示している。この図を見るとなんだかSNSやるのもあんまり悪くないんじゃいかと感じる部分あるな。

毎日が楽しくなったり人に優しくなるならSNSハマってもいいんじゃないか。ああでも視力低下したり眠れなくなる・乗除不安定になるなんていうデメリットも結構すごそうだな・・・

ネット依存の現状と課題―SNS 依存を中心として

ネット依存の現状と課題―SNS 依存を中心として

次は現状と課題でも見ていこうか。さっきの論文でSNS人間関係の負担を感じることが多いけど、毎日が楽しくなるといったメリットもあることがわかった。まあデメリットもすごいけど・・・

ネット依存のプロセス

ネット依存のプロセスなんてものが言及されていたりするね。我々はどうしてネットにこんなにも依存してしまうのか。

ネット依存は,薬物中毒やギャンブル依存と同様, 一種のオペラント条件付けによるものと考えられる。 たとえばネズミの飼育箱に,レバーを押すとアルコール溶液が出てくる仕組みを作ったとする。ネズミがたまたまレバーを押すと溶液が出てくるが,一端,ネズミがその因果に気づくと,レバーを頻繁に押してアルコール溶液を自ら求める。

ネット依存の場合,たとえば SNS 依存なら,報酬は孤独のいやし,承認欲求や自己表現欲求の充足である。また,ネット依存の場合,アクセスしない際にふりかかるデメリット(負の報酬)が利用行動の促進に向けて動因として働く。SNS 依存であれば,アクセスしないときの孤独不安や影での中傷恐怖,グループからの隔絶不安である。

もしかしたらこのネットに依存させる仕組みを作った人はネズミのレバーとアルコールのような仕組みを応用したのかもしれないね。人間によってのレバーはアプリの起動、報酬は承認欲求や孤独の癒し。なるほど、人間もハマるわけだ。

LINEの利用率

少しだけだけど、SNSの利用率なんてものも載っているね。 SNS の利用率は LINE だけでも 10 代 86.3%,20 代 95.8% だとか。今では連絡手段になっていますからね、本当に見事に電話帳からLINEに移行したな。このLINEの影響なんかも論文があるから次で少し見ていこう。

LINE の使用が LINE 依存と精神的健康に及ぼす影響

LINE の使用がLINE 依存と精神的健康に及ぼす影響

LINEの使用量,LINE での自己演出が多いほど LINE 依存傾向が高まる一方,

LINE での所属感が獲得されるほど依存傾向が低下すること,2)

LINE 依存傾向が高いほど精神的健康が低下すること

等が示された

ほう、依存傾向が高いほど精神的健康が低下ですか、やっぱりLINEもやばそうだな。

LINE依存の生じる可能性

LINEによるコミュニケーションにより,LINE での他者とのつながりや所属感が感じられるほど,LINE依存が生じる可能性が考えられる

LINEの「既読機能」の影響も考えられる. 既読機能とは,受信者がメッセージを読むと既読として表示され,メンバー全員に分かる機能である.既読機能は,メッセージがいつ読まれたかが確認できて利便性が高い反面,メッセージを読んだらすぐに返信をしなければいけないといった衝動性が高くなるという面もある

LINEの既読機能ですか。確かに既読ついちゃったから返信しないと・・・っていう衝動には狩られます。既読つけないで読みたいものですよ。そして、やっぱりここでも他者とのつながりが依存につながる可能性が書かれていますね。

SNS依存は人間依存かな

いくつか情報を見てきたけど、SNS依存になる要因としては人間関係みたいですね。SNSアプリは常に誰かと繋がっているし、気にしてしまうのはまあ当然と言えば当然な気がします。その分人間関係の負担感も凄いですけどね。だた、悪い面じゃなくて良い面もある。

毎日が楽しくなったなんて聞いてしまったら、SNSハマるのも悪くないとか思ってしまうじゃないか。まあ逆に悪い面も結構凄いんだけどね・・・