目に映れば癒しや安らぎを感じさせてくれるような気がする花。仕事場や部屋に飾っている人も多そうですよね。綺麗なものには惹かれるし、なんとなく気分も良くなりそうです。
果たしてそれは本当でしょうか？確かに花をみるとなんとなく安らぐ気もするし、道端の花屋を除くとちょっと素敵な気分になる。
だが、花には本当にそれなりの効果があるのだろうか？
花の効果とは
花の効果と聞くと最初に浮かぶのが癒し効果な気がする。花はカラフルだし、目で見ても楽しく香りもある。なんとなくリラックスして癒されているような気がしますよね。
まあそう感じるならきっと効果はあるんでしょう。机の上に花が置いてあったら気分はいいでしょうしね。
花の効果を記した論文はなんと言っているか
僕らが花をみると気分が良いと感じるということはきっと効果はあるのだろうが、やっぱりそれが本当のところはどうなのか知りたいじゃないですか。ちょっと花の効果に関する論文を見てみよう。
花の存在と香りに効果はあるのか
観葉植物,花,香りが人間に及ぼす生理・心理的効果の脳波およびSD法による解析
1997年に行われた実験。観葉植物としてマッサンギアナとカポック、花はバラを用いる。香りは精油 （ロ ーズ ウッ ド）を気化させたものを使い、どんな効果が得られるかを検証した。
被験者は愛媛大学農学部の男子学生12人で以下の５つの場合で効果の違い見る。
1. マッサンギアナ3鉢 ＋ 香り無し
2. マッサンギアナ3鉢 ＋ バラ22本 ＋ 香り無し
3. マッザンギアナ3鉢 ＋ 香り有り
4. マッサンギアナ3鉢 ＋ バラ22本 ＋ 香り有り
5. マッサンギアナ3鉢 ＋ バラ22本 ＋ カポック3鉢 ＋ 香り有りこの実験でわかったのは、まず香り有りのグループは快適性が高い。そして、バラの存在は人間の心理に影響を与え、香りは花の粘膜細胞に直接作用するため、直接的に人間の整理に影響を与えるという。
やっぱり香りっていうのは強力なんだね、どんな香りがどんな影響を与えるのかなんてことも分かれば面白いかも。
詳しい効果に関しては情報を読み解くことができなかったけど、花の存在や香りで効果があることはわかった。まあそりゃ効果あるよね。こんだけ花や観葉植物がオフィスなんかにも彩られるわけだ。
植物の存在がオフィスで働く人々に与える心理的効果
効果がありそうだとわかったところでオフィスに置いてある植物の存在の効果を見ていこうじゃないか。
モデルルームに植物を配置し、そこで働く人を対象にした実験。結果を書くと、観葉植物があった時と比べてない時には、快適性が低下し室内の雰囲気に好感が持てなくなる、そして仕事がやりにくくなったということだ。
植物を撤去すると、「さびしい・無味乾燥な感じがする」「やすらぎ感に欠ける」と70％が思ったというのだから植物の効果は絶大だ。
また、植物があることで能率が上がるようになったと感じる人が43％、疲労感が少なくなったとする人も43％であったという。
観葉植物と花物とのイメージの違いをグラフ化したものも出ている。
花の感じるイメージは観葉植物と比べて結構高いね。確かに明るい感じも豪華な感じもするよ。
オフィスに花を取り入れることに対する反応が７４％以上が肯定的な回答をしたことを考えると、花にプラスのイメージを持っている人が多いんでしょうね。
植物を育てることで効果はあるのか
さあ、最後の論文にしよう。
これは植物を育てることがどんな効果を与えるかということを示した論文だ。まあどんな結果であるかはここまで来れば、ある程度予想できるね。
この実験はちょっと面白くて、愛媛大学１２人の学生に植物を渡して自宅で５６日間渡って世話をしてもらうというもの。世話することによって生じる植物への愛着の度合いがどう変化したのかっていうことだね。
この結果わかったのが世話した日数が長くなるに従って、自分が世話した植物を見ることによって心身ともに落ち着くようになったと考えられることだそう。
また、植物を育てることが人間の心理に影響は及ぼすけど、その影響の大きさは植物の好き嫌いや植物の種類によって異なることもわかった。植物に対してあまり興味がない人が植物を育ててもあまり効果はないようです。
花や観葉植物に効果はあるみたいだよ
いくつか見てきた通り、花や観葉植物を置くことによって効果はあるみたい。もし、自分の机に花や植物が置いていないなら明日から置いてみれば気分も変わるかもしれない。植物が好きな人は自分で植物を育ててみるのも面白いかも。
花や植物のある生活って結構良いですよね。自分の部屋にはないけど、置いてみようかなー、そんなにお金もかからないしね。まずは手のかからそうな観葉植物からか。
